こげ茶色を手作りできる方法についてお話ししましょう。
学校の美術の授業でよく使う水彩絵の具セットには一般的な茶色が含まれていますが
木の影を描くような場合にこの茶色を使うと場合によっては色が明るすぎてしまうことがあります。
そんな時にはこげ茶色がとても便利です。
こげ茶色を使うことで、作品に深みを出すことができるのです。
もし、お持ちの絵の具セットにこげ茶色がなくても心配はいりません。
今回は、異なる色を組み合わせてこげ茶色を作る方法をご紹介します。
こげ茶色を上手に作るコツを含めて、皆さんに伝授いたします。
こげ茶色の作り方
自分でこげ茶色を作る方法には、以下のような色の組み合わせがおすすめです。
- 茶色と黒色の混ぜ合わせ
- 黄色、赤色、緑色を組み合わせたもの
- 黄色と赤色に黒色を足した配合
これらの色を使ってこげ茶色を作る際には幾つかのポイントを押さえると良い結果が得られます。
具体的な作り方を説明していきますね。
茶色と黒色の組み合わせ
こげ茶色を作る最も基本的な方法は茶色に黒色を少し加えることです。
比率としては、茶色4に対して黒色を1の割合で混ぜるのが一般的です。
黒色の量を調整することで、暗めのこげ茶色や若干明るめのこげ茶色を作り出すことができます。
色を混ぜる時は、特に黒を加える時には、少しずつ加えていくことが重要です。
黒色は非常に強い色なので一度暗くしすぎると明るさを取り戻すのが難しくなるためです。
黄色、赤色、緑色の組み合わせ
赤みを帯びたオレンジ色を黄色と赤色で作り
そこに緑色を加えることでもこげ茶色を作ることが可能です。
この方法での比率は黄色1に対して赤色3、緑色2となります。
最初に明るい黄色を出してから少しずつ赤を加えていきます。
そして、濃い緑色を足して全体の色を暗くしていきます。
緑を加える際には、色が急に変わらないように少しずつ混ぜていくのがコツです。
この方法で作られたこげ茶色は、複雑で深い色合いを表現するのに適しています。
このようにして作られたこげ茶色は、特に黄色、赤、緑を使った際に
作品に自然な調和と深みを加えることができます。
黄色、赤色、黒の組み合わせで作る場合
暗褐色を作る際、黄色、赤色、そして黒色を組み合わせる方法もあります。
理想的な割合は、黄色2に対して赤色3、そして黒色1です。
まず黄色と赤色を混ぜて暖かみのあるオレンジ色を作り出し
その後で黒色を加えることで色に深みを与えます。
黒色を加えるときは、急に大量に入れるのではなく少しずつ足していくことがポイントです。
絵を塗る際には、色を完全に均一に混ぜ合わせるよりも
少し色の変化を残すほうが、より豊かな表現が得られます。
紙の上で色を直接混ぜ合わせると特有の混色効果やにじみが出て
作品にユニークな雰囲気をもたらします。
ただし、絵の具と水のバランスには気をつけましょう。
絵の具が多すぎると水分が足りなくなり画面が割れてしまう可能性があるため
水の量も適切に調整することが大切です。
色鉛筆で深い焦げ茶色を作る方法
色鉛筆を使って、深くて豊かな焦げ茶色を描く方法には
茶色の色鉛筆を基本として始めそこに少しずつ黒色を加えていく技法があります。
黒色の強さには注意し適宜茶色で上から重ねて調整します。
この手順を踏むことで、深みのある層を持つ焦げ茶色を表現することができます。
黒を使って深さを出した後、茶色でなじませることで
理想に近い焦げ茶色を少しずつ作り上げることが可能です。
この方法は、人物の瞳などの詳細な表現やポートレート画作りにも非常に有効です。
焦げ茶色の使用例
焦げ茶色は、土の影、動物の毛並みの影、風景画の陰影など
より立体感や深みを与えたい場面で活躍します。
黒色を使うよりも暖かみのある影を描くことができ
特に夕暮れ時の風景や町の景色に焦げ茶色を加えると、温かな雰囲気を演出できます。
また、焦げ茶色はピンクや水色などの明るく柔らかな色と組み合わせても
素敵なバランスを生み出します。
このようにして、淡い色の魅力を引き立て、作品に深みと魅力を加えることができます。
まとめ
一般的な絵の具セットには茶色が含まれているものの特
に深い焦げ茶色を見つけたい時は、色の種類が豊富なセットを選ぶ必要があるかもしれません。
もし通常の茶色が作品に対して明るすぎると感じる場合は
黒や緑を加えることで自分好みの焦げ茶色を作り出し
絵に深みや立体感を加えることができます。
焦げ茶色は目立つ色ではありませんがその控えめな特性が他の色の美しさを引き立てます。
額縁にこの色がよく使われるのは濃淡や暗さが作品全体を引き締め
豊かな重厚感をもたらすからです。
この地味ながらも大切な色を活用して
あなたの作品にさらなる魅力を加えてみてはいかがでしょうか。
