自宅でスカートやパンツの長さを手軽に調節したいと思っている方が多いですね。
そんな時に大変便利なのが、手芸用品店や100円ショップで手に入る裾上げテープです。
縫い物が苦手な方でも簡単に扱えるので、初めての方にもぴったりです。
この記事では、裾上げテープを使った際の正しい方法や成功の秘訣
そして接着がうまくいかない時の解決策をご紹介します。
裾上げテープの選び方と使用上のポイント
ここでは、裾上げテープの種類の違いとそれぞれの使用法
注意すべき点について見ていきましょう。
裾上げテープには、両面タイプと片面タイプの2種類があります。
このテープは、裁縫が得意でない方でも
自宅でスカートやパンツの長さを簡単に調整できる非常に便利なアイテムです。
特別なスキルは必要なく、100円ショップや手芸用品店で気軽に購入でき
修理店に持ち込むコストを考えると非常に経済的です。
便利なこのアイテムを使用する前に、その2つの主なタイプを知っておくことが重要です。
裾上げテープで簡単に裾を調整する方法
裾の長さを簡単に自分で調整したい時には、裾上げテープが大変便利です。
片面裾上げテープと両面裾上げテープのそれぞれのメリットと使用方法をご紹介します。
片面裾上げテープの特長
片面裾上げテープは、水を加えて布同士を接着するタイプです。
このテープは部分的に見える可能性がありますが、その見える特性が位置決めをしやすくします。
扱いやすさと洗濯に強い点が魅力ですが、テープの色が衣服と違う場合は目立つかもしれません。
耐久性を重視する方におすすめです。
両面裾上げテープの特長
両面裾上げテープは、折り返した部分とその裏側に隠れるように貼り付けます。
この方法で、テープが完全に隠れるため、見た目が非常に綺麗に仕上がります。
ただし、見えない部分に貼るため、位置決めや剥がれた時の対応が少し難しいです。
見た目を優先したい、または手先が器用な方に向いています。
使用時の注意
裾上げテープは直線のデザインがあるズボンやシンプルなスカートに適しています。
フレアスカートや複雑なデザインのものには向かず
そういった場合はプロへの依頼をお勧めします。
裾上げテープ使用時に必要なもの
裾上げテープの使用には、以下の道具が必要です。
- 裾上げテープ
- アイロン
- アイロン台
- はさみ
- ハンカチ(当て布として)
- 水
当て布としてハンカチを使用することで、テープを布によりしっかりと固定できます。
また、アイロン台がない場合はアイロンクッションシートが代用として便利です。
裾上げ時の便利な道具
基本的な道具に加え、マチ針や安全ピンを使うと裾の折り返し部分を固定しやすく
作業中のずれを防ぐことができます。
ズボンの裾上げテープ使用時のポイント
ズボンの裾上げに裾上げテープを使用する際のコツと
失敗を避けるためのポイントをお伝えします。
裾上げテープを使った簡単な裾調整方法
裾上げテープを使って、ズボンの長さを自分で調整する方法をわかりやすく説明します。
ズボンの裾調整の基本ステップ
- ズボンを望む長さに合わせて折り返しましょう。
- 裾上げテープを必要な長さにカットします。※裾全体の長さに1~2cm余裕を持たせてカットすると良いです。
- 裾上げテープを水で濡らした後、しっかりと絞ります。
- テープの粘着面が下向きになるようにして、ズボンの裾部分に置きます。
- その上に当て布をかぶせます。
- アイロンを140~160℃に設定し、10~20秒間しっかりと圧着させます。
ズボンの裾上げのコツ
裾上げを成功させるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
正確な長さの決め方
ズボンを履いて、立ったり座ったりして最適な長さを探します。
「これくらいかな?」と推測するだけでなく、実際に動いて確かめることで
短すぎず長すぎない、ちょうど良い長さを見つけることができます。
裾上げテープのカット
裾上げテープは、ズボンの幅よりも1~2cm長めにカットし
端同士が少し重なるようにして使うと、洗濯しても剥がれにくくなります。
テープの配置
裾上げテープをズボンの折り返し部分に隠れるようにして配置し
折り目を綺麗に覆うようにすると、洗濯時のほつれ防止にもなります。
アイロンの使用法
アイロンを使ってテープを固定する際には、テープがズレないようにスライドさせずに
固定した位置でプレスすることが大切です。アイロンのスチーム機能はオフにしましょう。
スカートの裾上げ完全ガイド:裾上げテープで上手に仕上げる方法
自分でスカートの裾を上げたいけれど、失敗したくないあなたへ。
裾上げテープを上手に使う方法をご紹介します。
裾上げテープの正しい使用法
- スカートの裾がきれいに仕上がるように、まずは裾の糸を解いて平らにします。
- 元の縫い目が目立たないように、衣類のタグに記載された適切な温度設定でアイロンをかけます。
- この時、当て布を使って線を少しずつ消していきましょう。
- スカートを裏返して、希望の長さに折り曲げます。
- この折り目が動かないように、安全ピンやマチ針で固定した後
- 再び当て布を使ってアイロンでプレスします。
- 折り返した部分とスカートの裏側の境界に沿って裾上げテープを置き
- 当て布をかぶせてアイロンで接着させます。ここでもスチーム機能はオフにしてください。
- テープをスカート全体に施した後、プリーツがある場合はアイロンで整えて仕上げます。
スカート裾上げ時の注意点
裾上げテープは非常に便利ですが、すべてのスカートに適しているわけではありません。
プリーツが入ったスカートや直線的なデザインのスカートには最適ですが
裾が広がるフレアスカートや、長さ調節が難しいタイプのスカートには不向きです。
また、アシンメトリックなデザインなど複雑な形状のスカートにも向いていません。
このような場合は、プロの手に委ねるのが賢明です。
アイロンを使用できない素材や、熱に弱い皮革やウール素材のアイテムには
裾上げテープの使用を避けてください。
裾上げテープがしっかりと固定しない時の対処法
裾上げテープの固定でお困りの時に役立つ対策方法をご案内します。
裾上げテープの固定が不十分な時の対応策
まつり縫いでの補強
裾上げテープが布に完全に密着していない場合、特に剥がれてしまった範囲が小さいなら
その部分をまつり縫いで補強する方法が効果的です。
テープの剥がれた箇所に白い接着剤が残っているなら
アイロンを再度かけることで固定できるかもしれません。
水分を加えての再アイロン
片面テープに特に有効なこの方法では
テープが十分に水分を吸収していないことが原因で固定されなかった場合に効果を発揮します。
適切なアイロン温度を確認した上で、もう一度アイロンをかけてみてください。
はがれ防止シート付きテープの使用
裾上げテープの固定にこれまで苦労されてきた方には
はがれ防止シート付きのテープがおすすめです。
このタイプのテープは、より広い幅と改良された接着剤により、裾上げ作業をさらに簡単にします。
裾上げテープの使用が初めての方や、より確実に固定したい方に特に推奨されます。
こちらの記事では裾上げテープの貼り付けに失敗した際の剥がし方を詳しく紹介しています。
まとめ
この記事では、裾上げテープを使った際の基本的な使用法と
固定に失敗した場合の解決策をご紹介しました。
これらの方法をマスターすれば、自宅で簡単に衣類の裾調整ができ、大変便利です。
これで「裾上げテープの上手な使い方と固定時の対処法」の解説を終わります。