ネットを見ていると「では」と書く人もいれば「でわ」と書く人もいますよね。
これってどっちが正しいのか迷います。
間違った使い方をしたくないし、どっちが正しいのかハッキリさせたいですよね。
実際のところは「では」が正しい使い方です。
その理由は、「は」と「わ」が全く違う役割を果たしているからです。
「は」は言葉と言葉を結びつける接続詞の役割を持ち
「わ」は文の終わりに来て何かを強調するときに使われます。
「DEWA」と発音するけど、「DEHA(では)」と書くって
ちょっと変だと思うかもしれませんね。
この点についても、しっかり調べてみました。
この記事では、次のことを詳しく解説していきます:
- 「では」と「でわ」、正しいのはどっち?
- 「は」と「わ」の役割とは?
- なぜ「は」は「WA」と発音するの?
これらの疑問に答えていきたいと思います。
「では」と「でわ」、どっちを使うべき?使い分けのポイント
インターネット上では、人々が「では」もしくは「でわ」と書いているのをよく見かけますが
これらの言葉は実は全く異なる意味を持っています。
「では」は文章や言葉をつなげる時に用いられ、様々な場面で活躍します。
一方、「でわ」は特定の地名や姓に見られる表現で、文脈をつなぐ際には用いられません。
ですから、文をつなげる際には「では」を選ぶのが正解というわけです。
ここでは、「では」の使い方と具体例について見ていきましょう。
文章やフレーズを繋ぐ「では」
「では」は「それでは」の短縮形として使われ大きく分けて二つの状況で利用されます。
意見が一致しない時の妥協案を提示する際
例えば、「意見がまとまらないですね。では、この案は次回の会議で再検討しましょうか?」
「この価格でどうですか?」
「それでは、少し考えさせてください。」
このように、意見が合わない時に次の一歩を踏み出すための妥協案を提案する場面で使います。
活動の開始や終了を告げる時
例えば、「時間になりました。では、会議を始めましょう。」
「今日のところは終了します。では、お疲れさまでした。」
開始や終了を明示する時に用いられます。
言葉が組み合わさる「では」の使い方
「では」という表現には、以下のような複数の意味があります。
「もし~ならば」や「もし~だとしたら」という条件や仮定を示す場合
例: 「彼の今の実力では、勝ち目は薄いですね。」
「この点数では、合格は厳しいかもしれません。」
「で」と「は」が組み合わさってある状況下での結果や可能性を表します。
「~の場合には」や「~を使って」という状況や手段を説明する場合
例: 「この条件では、結論を出すのは難しい。」
「この地域では、環境問題が顕著に見られます。」
特定の状況や手段を指し示す際に活用されます。
「~しなければならない」「~せざるを得ない」という必要性を表す場合
例: 「このプロジェクトでは、約束を守らなければ前に進めません。」
「この映画では、感動せずにはいられません。」
何かを行う必要がある状況を示す時に使われます。
「は」と「わ」、使い分けのポイント
「では」と「でわ」の違いについて解説しました。
次は「は」と「わ」のそれぞれの用法と意味について、実例を挙げて深掘りします。
文章をつなぐ「は」について
まず、いくつか例を見てみましょう。
「ペンは剣よりも強い」とか、「今日はいい天気ですね」といったフレーズで見られるように
「は」はフレーズや単語を繋ぎ追加の意味を与える働きがあります。
この接続詞は、日常の会話や文章作成において必須のものです。
文末で使われる断定や軽い確認の「わ」
ここでも例を挙げてみましょう。
「用もないし、今日はもう帰るわ」や「これを先にしてあれは後回しにするわ」という時に
「わ」が用いられます。
これらは、断定や軽い確認を示す際に使われる表現です。
「は」と「わ」の混同について
「は」と「わ」を正しく使い分けることの大切さを理解したうえで
特に混同しやすい点に触れてみましょう。
日常でよく使う「こんにちは(こんばんは)」と「こんにちわ(こんばんわ)」ですが
SNSなどで「わ」を使った挨拶を見かけることがあります。
しかし、正しくは「は」を使った「こんにちは(こんばんは)」が適切です。
これは、「こんにちは、今日は良い天気ですね」や「こんばんは、寒いですね」という
文の後半を省略した形であるためです。
「わ」は文末に来る表現なので「こんにちわ」や「こんばんわ」とすると
意味が伝わりにくくなります。
「出るは出るは」と「出るわ出るわ」に関しては「出るわ出るわ」が適切な表現です。
「わ」は文末で使われ、意味が自然に伝わりますが「出るは出るは」では
接続のために用いられており、分けても繋げても意味が曖昧になることがあります。
「は」が「WA」として読まれる理由
日本語を読んでいると、「は」と書かれていても「WA」と読むべき場面によく遭遇します。
この不思議な読み方には、ちゃんとした理由があります。
接続詞「は」がなぜ「WA」と読まれるのか
要するに、文章で接続詞として機能している「は」は「WA」として発音されます。
それ以外の「は」は普通に「HA」と読まれます。
これは、接続詞としての「は」をすぐに見分けられるようにするための工夫です。
「は」と「わ」の読み方が変わった背景
「ひらがな」が平安時代に作られた当初は文字通りに発音していましたが
時代が進むにつれて、文字と発音が変わってきました。
この変化の中で、「は」の発音が「WA」となりましたが書き方は「は」のままでした。
これを「歴史的仮名遣い」と呼びます。
第二次世界大戦後、仮名遣いのルールが変わり「発音どおりに書く」という原則が確立されました。
結果、「WA」と発音する場合は「わ」と書くようになり、「現代仮名遣い」となりました。
例えば、「あはれ」は「あわれ」、「川(かは)」は「かわ」
「柔らか(やはらか)」は「やわらか」というように変更されました。
まとめ:「では」と「でわ」、どう使い分ける?
今回は、「では」と「でわ」の使い方について掘り下げてみました。
まず、正しい形として「では」の使用が推奨されることを確認しました。
「では」は、実は「それでは」の省略形として使われています。
「は」は文章内でのつなぎ役として、「わ」は文末で何かを強調する際に用います。
「は」が「WA」と発音されるのも、この接続詞としての役割を強調するためです。
この解説から、同じように聞こえる言葉でも
書き分けによって全く異なる意味を持つことが理解できたと思います。
言葉一つ一つに込められた意味の違いは微細ですが、その細かな差が大きな違いを生み出します。
深く言葉について考えるほど、その複雑さや奥行きに驚くことでしょう。
日本語はその難しさの中にも、繊細さや表現の豊かさが隠されています。
だからこそ、正確な意味を理解し適切な言葉を使うことの大切さを
改めて感じ取っていただければ幸いです。